テーマ 今日も雪の中 どこへ逃げても雪の中
石曽根高道
平成24年1月24日は御茶ノ水のホテルに居た。大型トレーラーが僅かな坂を登れないでブレーキを掛けても下がって行く、それを見ながら駅前に出ると交差点は黒光りの道路、普通タイヤのスリップで磨き上げられた道路があった。道も磨けば光るのだと感動した。その道には多くの人が行き来して、磨き上げられた道に注意して転ばないように歩いて行く、なんでも磨き上げると輝きを増し周りの関心をひく、磨き上げるドライバーも凍った道に集中し、普段は気にしない道路が良く見える 道って何だろう、磨けば光る道。 人生の道、曲がり角、丁字路にY字路いろんな道を自分で択んで今日まで磨かずに生きてきた。
誰も歩かない道には草が生える 自分の人生の道には何が生える 希望か才能か何も生えないか。人生の山登り、低いほど道に迷うといいますが、迷ったら尾根へ登れば視界も開け人生の登ってきた道が自分を導く。
25日は国道八号線にいた、雪で高速道路は通行止めのため八号線は大渋滞、スピードを上げると事故を起こすので渋滞なら事故もないが、見えるものは舞い落ちる雪、舞い落ちる雪を見ていると形がみんな違うんだと寂しい発見をする。なんでこんな日に刑務所と思うが雪のようにただ仕事を終わらせ0時を過ぎても又雪の中、周りを見ればこんな時間も働いている人が居る、それぞれの人生だ。
2月2日は猛吹雪の中に居た 又八号は大渋滞、今度は前の車が吹雪で消える。前の車が止まらないようにと祈りながら、たぶん後ろの車もそう思って運転しているだろう。栃尾から新潟へ1時間半の何時もの道が五時間、どこを走っているのか分からない道に、この時ほどカーナビのありがたさを知った。五時間も運転に緊張の連続で集中できることを知った。この状態を続けられれば立派な人生を歩めたかもしれない。
雪から学べたものはタダ舞い落ちていつの間にか降り積もる、しっかりと踏みしめて歩けと教えられる人生のようだ。新芽のように冬の寒さをしっかりと受け止め今年は美しい花のつぼみをつけたいものだ。