体験は私へのご褒美
早いものでこの地 東中野俣に住んで六年目になりました。
住めば都といいますが、住んでみてそこの良さが分かるものです。行ったことより しなかったことの方が後悔が大きいといいます、住んでみて経験してそれが自分へのご褒美です。
この地は食の宝庫ですね、珍味があちこちに生えています、春は雪庇の中の蕗のトウ、雪融けの際から顔をだす卵ほどの大きい蕗のトウ、葉わさびにクレソン、カタクリの天ぷら、どれも家の周りにあるので取ってから数分で食卓にあがる、まさにこの地に住んでみないと分からない醍醐味です。
世の中は食の陣とかB級グルメ食べ歩きなどが人気を集めていますが、出張し食べてもらうより、来てもらって食べてもらう方が同じ山菜でも味が違います。
山菜取りにわざわざ都会から2時間もかけて里山へ山菜取りに来て、お疲れになって夕刻帰宅してから下ごしらえでは山菜も山に帰ってしまいます。都会に住んで山に遊びに行くより、山に住んで町に遊びに行く方が楽しいのではないでしょうか。
町に住めば素敵な格好もしなければならない、よって金がかかる、この山寺から新潟伊勢丹まで1時間30分夜9時まで遊んでも11時には家に帰れる、里山には空き家も多い、ローンを組んであくせくしなくとも只でも住んでくれるなら良いなんて民家もある。仕事は長岡駅まで30分雪が降っても35分川崎までなら信号機は3基長岡郊外に家を建てれば通勤に20分もかかることを考えれば山はいい。雪が降れば運動になるし雪掘りで屋根の上で雪をすくってオンザロックしゃれてるではないか。
六年間で地域の人に頂いたもの、習ったことが沢山あります、ぜんまいの戻し方から始まり、甘酒やどぶろくにも挑戦し温度管理は子育てのようです。
こんにゃくの作り方、最初は和尚が作ったのか上手だと褒められ、いつの日かこんな硬いこんにゃくは誰でも作れる、やわらかくなくてはと言われてショックを受け研究中ですが、炭酸ソーダに水かげんで固まらないこともあり、紙一重の魅力を追求中です。
物を買うより経験を買った方が、幸福感が大きい